日本の遊園地・テーマパークの中で、絶叫系を追及しているパークは?と、言えば、
東日本では山梨県富士吉田市にある富士急ハイランド(以下FujiQ)。
西日本では三重県桑名市にあるナガシマスパーランド(以下NSL)を思い浮かべる人が多いかと思います。
管理人にとって、FujiQは「今最も行きたいパーク」であり、
NSLは「今まで行ったパークの中で最も好きなパーク」なんです。
当然、両パークへの思い入れはとても強いです。
それがゆえに、自由研究のコーナーにて特集を組むことにしました。
研究をするにあたっては、超客観的な目で見ていきたいと思います。
・両パークの概要
・両パークのスペック
・両パークの機種の比較
・両パークの共通機種
まずは、両パークの特徴を軽く紹介していきます。
富士急ハイランドの特徴
他のパークにはほとんどないタイプのマシンがある。
特に、4th Dimension(三次元の中の動きに座席の回転が加わる)方式の「ええじゃないか」と
エアーランチ方式(圧縮空気による爆発的な加速度)での「ドドンパ」
は、同じタイプのコースターが世界で数える程しかなく、とても珍しいんです。
そんな凄いコースターを、軽すぎるギャグ達が包んでいる。
そして、「FUJIYAMA」頂上からの富士山の絶景...
何もかも体験してみたい。そんなパークです。
ナガシマスパーランドの特徴
良く言えば、ゲストに忠実、悪く言えば面白みに欠ける。
そんなパークだが、日本一に網羅主義的なパークだと言うのが最大の特徴だ。
2008/9/22現在、世界最高の走行距離を誇り、巻き上げ式コースターの中で世界最高高さ・速度・落差を誇る「スチールドラゴン2000」がある。
昔からの名機から、最近のギネスコースターまで、幅広いコースターがある。
ただ、その全てに言えることは「独自色」がないと言うことだ。
反面良い所は、ただ絶叫だけを求めるなら、気分的にお腹がいっぱいになると言うことだ。
「もうこれ以上乗らなくてもいいです...お腹一杯」状態になる。
かなりの種類で充実していることは、間違いないので、総合的に見れば、
「管理人が今まで行ったなかで一番好きなパーク」だ。
2008/9/22現在の両パークの基本情報を紹介します。
富士急ハイランド | ナガシマスパーランド | |
---|---|---|
住所 | 山梨県富士吉田市 新西原5-6-1 |
三重県桑名市 長島町浦安333 |
フリーパス | 大人\4800 中高生\4300 小人\3500 |
大人\4100 小中生\3100 幼児\1300 |
アトラクション数 | 39 内、絶叫系が12 内、コースターが6 |
42 内、絶叫系が20 内、コースターが11 |
親企業 | 富士急行 | 長島観光開発 |
社長(会長) | 堀内光一郎 | 大谷僖美治 |
代表機種 | ええじゃないか ドドンパ FUJIYAMA 超・戦慄迷宮 |
スチールドラゴン2000 ホワイトサイクロン |
富士急ハイランドは、1996年のFUJIYAMA登場以来、5年ごとに大型コースターを導入しています。
かなり儲かっているんでしょうね。
もし、2011年にも新コースターが誕生するなら...それはそれで楽しみです。
堀内様どうかお願いしますm(__)m
それに比べて、NSLは、もう少し頑張ってほしいです。
1994年にホワイトサイクロン導入、2000年にスチールドラゴン2000を導入しています。
事故による数年間のブランクがあったものの、もう8年も経っています。
最近は、お寒い限りの日本絶叫界ですが、そろそろ、ナガシマが全国民に衝撃を与えてほしいものです。
ナガシマスパーランドのホワイトサイクロン
両パークの対決?と言うのは、多分大人の都合とか言うものがあるのだと思うのでやりませんが、
両パークの絶叫マシンを並べて比較していきます。
キャメルバックコースターの比較
FujiQにもNSLにもキャメルバックコースターはあります。
NSLはかなりの対抗意識を持っているようですが...
それぞれに違った良さ・悪さがあるので、比較は少々にしておいて、概要などを説明していきます。
両パークのキャメルバックコースター | ||
---|---|---|
スペックはRCDBより引用
|
富士急ハイランド | ナガシマスパーランド |
機種名 | FUJIYAMA | スチールドラゴン2000 |
最高高さ | 79(m) | 97(m) |
最高速度 | 130(km/h) | 153(km/h) |
走行距離 | 2045(m) | 2479(m) |
製造会社 | トーゴ | Morgan |
良い点 | ブーメランターンや0カントカーブ・サーフィンコースなどがあり、エレメントが豊富。 単調なコースレイアウトでない所が魅力。 |
とにかく爽快感と浮遊感を重視していて、不快な挙動がない。 乗っていて、ずっと気持がいい。 キャメルバックを究極まで突き詰めたようなマシン。 |
悪い点 | トーゴ製と言うこともあり、少々激しい動きをする部分がある。 乗り心地は悪い部分が所々ありそうだ。 |
中間部分のコースレイアウトをもっと工夫してほしかった。傾斜水平ループではなく、延々とキャメルバックが続いてもよかった。(それじゃNITROか...) もしミレニアムフォース並みの落下角度なら◎。 ライドの開放感がもう少しほしい。巻き取り式のシートベルトは×。 |
急発進コースターの比較
キャメルバックコースターと同じように、両パークにも急発進コースターがあります。
急発進コースターは、一般的な、巻き上げによる位置エネルギーから落下による運動エネルギーを生み出すコースターではなく、
巻き上げなしで、電気エネルギーや弾性力(圧縮空気による)から、直接に運動エネルギーを生み出すコースターである。
先に言っておくと、FujiQの急発進コースターとNSLの急発進コースターでは、導入された時代が
かなり違うため、FujiQの方が圧倒的に強い?マシンと言えるでしょう。
両パークの急発進コースター | ||
---|---|---|
スペックはRCDBより引用
|
富士急ハイランド | ナガシマスパーランド |
機種名 | ドドンパ | シャトルループ |
最高高さ | 52(m) | 42(m) |
最高速度 | 172(km/h) | 92(km/h) |
走行距離 | 1189(m) | 263(m)※往復型 |
製造会社 | S&S power | シュワルツコフ社 |
良い点 | 圧倒的な加速度(2秒程度で最高速)※約85(km/s2)? が最大の魅力 |
細い逆U字ハーネスだけの安全装置は逆に良いスリルになる。 |
悪い点 | エレメントが少なすぎる。かなり工夫できる所はあったはず。 回転率が×× |
垂直ループ突入時のプラスGがきつすぎる。 |
タワー型ライドの比較
タワー型ライドは、日本全国いろんな遊園地にあるスペースショットやタワー型フリーフォール系のアトラクションである。
例えば...タワー型ライド1・タワー型ライド2
FujiQとNSLのタワー型ライドは、規模・迫力・動作ともに違うので、それこそ比べてみるとおもしろいと思います。
両パークのタワー型ライド | ||
---|---|---|
スペックは公式サイトから引用
|
富士急ハイランド | ナガシマスパーランド |
機種名 | レッドタワー | スペースショット |
最高高さ | 52(m) | 75(m) |
最高速度 | 65(km/h) | 不明 |
最大G | 4.0(G) | 4.5(G) |
人数 | 12 | 12×3塔 |
動き | 最高高さまでゆっくりと上昇し、その後にフリーフォール | 最高高さまで急上昇し、その後にフリーフォール |
良い点 | 最高点でのじらし(なかなか落ちない)感が良い | カウントダウンから急上昇する演出はGOOD 高さが比較的に高い |
正直、FujiQとNSLには、互いに対抗意識があるのかないのか分かりませんが、まあある程度敵対しているのは確かなことです。
西のナガシマ・東の富士急と呼ばれるのは、よくある?ことですからねぇ。
偶然かどうかは分かりませんが、両パークには、まったく同型のマシンが存在します。
しかし、こだわり方は少々差がありそうです。
超水濡れ系ライド
富士急ハイランド:グレートザブーン ≒ ナガシマスパーランド:シュートザシュート
ナガシマスパーランドのシュートザシュート
基本的に、マシンの形としては両パークもほとんど同じなので、スペックは比べられませんが、
どっちにしても多分日本の中の水濡れライドとしては、一番濡れるであろうマシンには変わりありません。
運が悪ければ座った瞬間にパ○ツまで濡れて、服は簡単に絞れるほど濡れます。と言うより、服から水がしたたり落ちます。
しかし、両パークの濡らし方は圧倒的に違うようですが...
まずはFujiQの方です。
なんと、冬季はライドに屋根がついていたはず。※まぁ違ったらメールででも教えて下さい。自信ないです。
まあ確かに、冬に乗客濡らしたら風邪引かせる可能性大だけれども...
水濡れライドなのに濡れなかったらただのコースターじゃないか!!ってことで××
ネーミングセンスは抜群なんですがねえ...「グレートザブーン」って。どんだけそのままなんやいっ!!って話になりますが...
そしてNSLの方です。
冬季に乗ると風邪ひきます。ぜったい乗ってはいけません。って言うかポンチョ買っても、
下半身が濡れてしまうので、なぜか変な推理をする人からは、おし○こ漏らしたかと勘違いされる可能性があります。
しかし、夏季は最高ですね。夏季はポンチョが売っていません。
濡れたくないやつは乗るな。乗ったら最後、おおいに濡れます。最高の方針だと思います。
そして、このタイプの水濡れライドの凄いところは、乗らなくてもびしょ濡れになれるところですねぇ。下記にイメージ図を載せます。
水濡れイメージ...濃い青の楕円部分でびしょ濡れになる
降りてから出口に向かう時に、ライドが通る池の上の橋を渡ります。
実は、この橋にも、ライドが着水するたびに、大量の水が降り注いできます。
この橋なんですが、普通にゲートなしで入ることができます。
何度でも・気軽に・大量にびしょ濡れになれることが、夏にはとても涼しくて最高なんですねぇ。
補足:たまたまかもしれませんが、両パークとも、このライドは大型のコースターに見下ろされる感じの位置にあります。
FujiQは「ええじゃないか」に。NSLは「ホワイトサイクロン」に。
ん〜〜。これも敵対意識か...それともたまたまか...
フリスビー系ライド
富士急ハイランド:トンデミーナ ≒ ナガシマスパーランド:ジャイアントフリスビー
ナガシマスパーランドのジャイアントフリスビー
両機種は、アームの先に付いた円盤が、振り子運動をしつつ、回転をする。
と言うような、なんとも文字で書くだけでは、どんな動きか分からないマシンです。
体の強い(酔いにくい)人にとっては、次から次へと目の前の景色が変わっていくため、かなり楽しい体験ができるはずなのですが...
最高高さ、最高速度、最大角度等のスペックは両機種ともにほとんど変わりません。
導入時期も、数日違いです。確実に、対抗心丸出しだと思うが…
管理人は、同機種小型機の「フリスビー」にノックダウンされたため、乗っていないが…
この手のマシンは、絶叫マシン好きと言うだけでは、どうやら乗れないらしい、体が丈夫でないと…
(追記)2009年の新年早々に、初めてジャイアントフリスビーに乗ってきました。乗車感想はこちら。
それでは、まずFujiQから見ていきます。
まず最初に、トンデミーナを見てみた感想→ピザーラっ??...
このトンデミーナなんですが、スポンサーとしてピザーラがついているのですが、ライドのどこを見ても、ピザーラのロゴだらけなんですねぇ。
のった後には...ピザのお味はどうでしたか?なんて聞いてくる始末だし...
それでええのか富士急!!って質問が多かったからまぁ「ええじゃないか」が出来た...
な訳ないか...(爆)
そしてNSLの方です。
NSLのジャイアントフリスビーは、全くと言っていいほど、オリジナリティがありません。
多分あれは、メーカーのデザインをそのまま使っているものと思われます。
スペックも、トンデミーナとほぼ同じなので、あまり触れないことにします。
ただ、トンデミーナと違う所は、直射日光の中待たされる。ことでしょうか。これはかなりのマイナスポイントです。
全体的に見て、面白みをかもしだしているのはトンデミーナの方でだと思います。
でも、雰囲気壊しすぎて、「絶叫マシン」としての雰囲気まで、壊さないように気をつけて頂きたいものです。
とりあえず、今回の研究は、これで終わりとします。
次回は、パークへの交通アクセス、スタッフの対応、管理人自身の思想などの細かい事項も盛り込んで、
「FujiQ VS NSL」の研究のまとめに向かいたいと思います。
FujiQ VS NSL 日本絶叫2大パークを徹底検証!! (その2)に進む。
最終更新日:09/03/07
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