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 ジャイアントフリスビー - ナガシマスパーランド

アトラクション概要
最高高さ
43(m)
最高速度
102(km/h)
最高角度
120°
製造会社
HUSS (推測)
最大定員
50(名)
 
「ジャイアントフリスビー」に関する評価
スリル 75 ウハウハ感 80
乗り心地 70 カリスマ性 70
デザイン 75 オリジナリティ 65
個人的イメージ 75 総合得点(平均点) 73

 乗車感想

FujiQ vs NSLの研究を書いた時に、ジャイアントフリスビーにはまだ乗っていないと書きましたが、
2009年新年早々のナガスパインパで遅ればせながら乗って来ました。
その時の乗車感想です。

 2009年1月の乗車感想

2年前に小型機のフリスビーにノックアウトされて以来避けてきたフリスビー系のアトラクション。
しかし、今回のインパで、気の向くままに乗ってみたら...意外な結果が。

今回、初めてこの「ジャイアントフリスビー」に乗ってみたのだが、一言で言うと
かなり楽しいんです。断続的に。爽快感抜群。

なぜこんな結果になったのかと言うと、多分、振り子の回転半径(r)が、小型機のフリスビーより大きいからだろうと思う。
その分、G全体の変化量は多くとも、Gが変化する速さはフリスビーよりも遅いので、ジャイアントフリスビーの方が
体への負担が小さいのだと思う。

予想されていた、振り子運動減少時の酔いも、ほとんど感じませんでした。

このジャイアントフリスビーの、3大要素。
それは、普段見ることのできない眺望・振り子運動による体の浮き・風を切る爽快感を感じました。

その3つの要素により、僕はジャイアントフリスビーにハマってしまいました。
他のアトラクションも多数乗っていた中で、4回程乗ったかと思います。

今回の乗車で分かったのは、とにかく、ジャイアントフリスビーは爽快なイメージが強いこと。
小型機のフリスビーは、ただ振り回されているだけと言うこと。

とにかく、今回のインパでは、ジャイアントフリスビーのイメージが180°変わりました。

 多分、人によって好き嫌いが変わるのだろうなぁ〜

他のサイトなどでよく見かける感想が...
「停止する直前に酔ってしまってリバースしそうになる」「降車後にトイレへ駆け込みリバースしてしまった」
「若い人は凄く楽しんでいるが老体には...」
などの、案外マイナスな発言もよく見られましたが、管理人まだ高校生な為、一応、酔いへの耐性はできているようです。

ですが、絶叫マシンにも第一印象と言うのが重要なようで、普段酔いにくい方でも、たまたま胃の中に既食物が多く入っていたり、少しでも体調が優れなかったりすると、ジャイアントフリスビーに酔ってしまう可能性が十分に考えられます。
それが一度目の乗車ともなると、ジャイアントフリスビー=酔う=嫌いな機種と言う方程式が出来上がってしまいます。
ですから、好き嫌いがはっきりと分かれるのでしょう。

 概要の説明

では、少ない写真と共に概要を紹介します。

簡単にアトラクションの流れを説明するとこんな感じです。
乗車後、ハーネスがロックされる。
床板が下に下がる(と言うより折れ曲がる)
ライドがスタートし、だんだん高度を上げていく。
振り子運動をしている端点付近では、アームの先の円盤(乗っている場所)が回る。
最高点(43m・120°)に達する場所では、円盤が結構回るので、天地逆転の風景を見ることができておもしろい。
だんだんライドの振り子運動が小さくなってくる。
振り子運動がほとんどなくなると、ライドが停止する。
折れ曲がっていた床板が元に戻る。
ハーネスのロックが解除される。
と、言葉で表すだけでは難しいので、詳しく解説していきます。

 ハーネスロック〜振り子運動開始まで

写真は、ジャイアントフリスビー停止中のところ。
パラソルに隠れてあまり見えませんが、この状態の時に、乗客が乗ったり、ハーネスがロックされたりします。

個人的には、ジャイアントフリスビーのハーネスは、確かに頑丈で、乗客をしっかりホールドしてくれるのですが、
重すぎて、下半身に食い込むぐらいです...マイナスポイントです...
ホールドのしかたそのままで、もう少し軽くすることができるはずなのですが...

そんな、かなり重いハーネスが身体に食い込みながら、乗客が揃うのを待ち、乗客が揃うと、独特の作動ブザーが鳴って動作が開始。
まずは、自分の足元にある床が、下方向に折れ曲がり、事実上は床なし状態で、その時点で足ブラブラになります。

床が下がると、ゆっくりと円盤が動き出します。
二往復までは、上がると言っても10mあるかないか程なので、まだ絶叫してる人はいないようです。
(絶叫マシンをある程度得意な人しか乗っていないと言う、ジャイアントフリスビー独特な条件もあるが...)

今回は写真が少ないので、動作がよく分からない方の為に、ようつべの力を借ります。
ちなみに、管理人が撮った動画ではありません。

 振り子幅増加〜最高点

夕方の写真ですが、多分、三往復目に差し掛かる瞬間だと思います。
円盤は三往復目以降から、急激に高さの変化が多くなるので、これは良い演出だと思います。
少しずつ上昇していくのは、その分乗客が体力を消費する訳ですし、間延びしてしまいます。
急に上がっていく方が、絶叫度的にも身体的にも良いことだと思います。

最高点付近の写真です。
この時、座る席によっては、かなり感じ方が違います。
地面に近い席では、ダイレクトに高度感を感じることができ、外側に近い席では、かなりの浮遊感を感じることができます。
そして、円盤の回転も加わるので、マイナスGを感じつつ、逆さホワイトサイクロンや逆さスチールドラゴンを見ることができます。

 振り子運動減少〜停止・ハーネス解除

円盤が最高点に達すると、今度は振り子運動が弱まって停止へと向かいます。
この時に、比較的体が乗り物酔いしやすい状態になりますので、そのような気配を感じたら、すぐさま深呼吸をすると、かなり良くなります。
よっぽどの酔いでない限り、この方法でほとんど降車後になにも残りません。

振り子運動がなくなり、円盤が停止したら、足元の床が元に戻り、ハーネスのロックが解除されます。

実は、上記の写真なんですが、2009年1月に撮ったものではなく、2008年の夏休みに撮ったものです。
この写真にはバックストーリーがあります。少々長くなるので文字を小さくします。

上記の写真を撮った2008年8月13日(多分)の午後3時頃
実は、上記の写真を撮った時、ジャイアントフリスビーのアナウンスからある言葉が流れていた。
「ジャイアントフリスビーはセンサーの作動により安全装置が作動し、緊急停止しました...以下略」
そうだ。この写真は、実にその瞬間である。

最高点に達した円盤は、何もなかったかのように普通に停止に向かうはずなのだが...
しかし、安全装置が作動し、ジャイアントフリスビーの動力系がすべて停止。
と言うことは...「停止させる機構」も停止していると言うこと。
即ち円盤は...ほぼ最高点から、本来の物理的振り子運動に移行した。わけです。
これがどう言う意味かは、物理学に少々詳しい人なら分かるかもしれないが...
円盤を停止させるのは、様々な摩擦力のみ言うことだ。
その時点で乗っていた乗客は、多分普通の所要時間の4・5倍程の時間をかけて、停止に向かう...
普通の状態でも酔いやすいのに、これでは乗客の胃から〇バースしてしまう!!
かなりの時間をかけて、やっとのことで停止した円盤だが、これからが一苦労。
ハーネスロックのギア機構も停止しているため、40名以上の乗客のハーネスのロックを、
一つ一つ手作業で解除しなければならない。
当然、すぐに降りて何食わぬ顔で、出て行った客もいたが、中には、その場で倒れ込み〇バースしてしまった華奢な女性も...
降りるまでよく頑張ったと思います。

表ざたにはされなかったが、いくら事故防止のための安全装置とは言え、円盤を停止させること自体の物理的機構を作らなかった
HUSS社にも問題があるだろう。それ以降、ジャイアントフリスビーは数か月間運転を休止していた。

 まとめ - ある意味コースターとは違った爽快感を味わうことができる珍味的マシン

このジャイアントフリスビーだが、振り子系ライド特有の不安定感に、早めの速度、ダイレクトな高度感がプラスされ、 コースター類とはまた違った良さを味わうことができるマシンだ。

人によっては、酔ってしまう人もいるが、体の不調がないと、後には強い爽快感だけが残る。
その爽快感のおかげで、ジャイアントフリスビーにはちょっとした依存性がある。
その依存性は、忘れたころにやってくるようなので、要注意だ。

とにかく、管理人にとっては、このページを作っている段階で、
非コースター系絶叫マシンとして、No.1の評価に輝くマシンである。

今度からは、もっと乗ってしまうに違いない。


最終更新日:09/2/13

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