2008年のことです。
たくさんの人々に愛され親しまれていた、としまえんの「シャトルループ」が、関係者に惜しまれつつも、引退・撤去されてしまいました。
老朽化から来る耐用年数の経過やメンテナンス費の増加・部品供給の困難化などが原因のようです。
このように、70〜80年代に爆発的にヒットした、Schwarzkopf社製のシャトルループやダブルループなどが撤去されるのは「としまえん」のパターンだけではなく、全国的に見てもどんどん撤去されているのが現実のようです。
そしてついに、日本で稼働しているシャトルループは「ナガシマスパーランド」のシャトルループのみとなってしまいました。
公表されていませんが、ナガシマスパーランドも「としまえん」と同じように、設備の老朽化や部品供給の困難化に悩まされているのが現状だと思います。
逆に言い変えると、いつ撤去されてもおかしくない状況である。と言うことです。
それはえらいことだ、と言うことで、2009年新年早々に、乗りに行って参りました。
そして、写真で記録を残すと...
これで、今年中に急に撤去なんていう事態になっても、受け入れられる用意はできました。
しかし、ナガシマスパーランドが開業し初のローラーコースターである「ジェットコースター」と言う名のローラーコースターが設置されてから、1機種も撤去をせずに、ローラーコースターを増やすことだけしているナガシマスパーランドですから、何としてでも撤去を避けたいはずです。
いつまでも稼働し続けていてほしいなぁ〜と思います。
それでは、その時の記録と乗車の感想を、ここに綴っておこうと思います。
特集のコーナーですが、一応コースター概要を載せておきます。
コースター概要 | |
---|---|
最高高さ | 42(m) |
最高速度 | 91.7(km/h) |
走行距離 | 263(m) ※往復型 |
製造会社 | Schwarzkopf |
初めてシャトルループに乗ったのは二年以上前のことでしょうか。
まだあんまり絶叫マシン好きでもなかったので、ただただ、垂直ループに驚いていました。
今回シャトルループに乗ったのは、それ以来のことです。
たしかにあの、発車ブザーと急発進の間のタイミングは絶妙で、急発進もよかったですが...
二年前以来のはずの垂直ループは、なぜか当たり前のような存在になってしまいました。
より多く・よりスリルのある絶叫マシンに乗れるようになったのは、楽しく・そして嬉しいことですが。このように、昔はかなりのスリルを感じたのに、今となってはあまりスリルを感じなくなった...
と言うことは、少々なぜか悲しい部分もありますねぇ...
たしかにこの「シャトルループ」は、ライド・走路ともに、古さを感じるのも、無理はありません。
しかし、カタパルト方式の急発進に使用されるワイヤーを見てみると、古いながら、ハイテク感をも感じます。
なぜだか分かりませんが、かなりの魅力を感じる自分がいます。
いつまでも、走り続けて下さい。
カタパルト方式で急発進される部分。この部分で、ライドは90(km/h)程まで加速される。
レール下からは、ワイヤーが見え隠れして、なんともハイテク感を感じる。
前の写真と同じ部分から。
ライドがついに発進した。ドドンパには及ばない急発進だが、十分に迫力がある。
あっと言う間に終わる急加速も、たまには乗ってみるとおもしろい。
カタパルト方式には、今のキンダカやTTDなどにも通じる部分がある。
この方式の、さらに強力なものを体験することは、僕の1つの目標でもある。
「シャトルループ」の垂直ループを眺める。
「としまえん」のシャトルループは、鉄骨や壁に覆われていたため、閉塞感があるが、
ナガシマのシャトルループは、オープンエアな感じが良い。
なんでもない垂直ループも、時々乗ると楽しいかなぁ...
よく見るような角度から撮ってみた。
この角度は、加速部・垂直ループ・ファーストドロップが見えて、非常にバランスが良い。
マニアならば、この部分を見るだけで、Schwarzkopf社のシャトルループだと、一発で分かるだろう。
前向きにファーストドロップを登っていったライドが、
今度は後ろ向きに、今来たコースを引き返す。先には、セカンドドロップが待っている。
写真は、今まさにライドが、ファーストドロップを後ろ向きに下ろうとしている様子。
昼間のホームと、夕方のホームを眺める。
ナガシマの夕方からの時間帯は、いろんな電飾やライトアップが施され、なんとも賑やかだ。
「シャトルループ」も例外ではなく、夕方以降は少々の電飾が灯り、ちょっとだけ目立つ。
「shuttleloop」の文字の看板は、フォントに特徴があるので、迫力満点だ。
最終更新日:09/1/6
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